だから私は映画館が好き⑥「わたしの叔父さん」
こんな素晴らしい作品 500円で鑑賞できていいのか〜!!
ならシネマテーク
11月の作品は
デンマーク映画「わたしの叔父さん」 2019年製作
登場人物少なし、セリフ必要最小限以下、、
まるで 2013年作品「ペダルダンス」みたい。。。^^;
その分独特の映像と役者の演技で魅せる。好みです。。。
淡々と繰り返される日常、決まり過ぎた1日。
カラダの不自由な叔父さんを起こすことから1日が始まる、朝食
牛の世話、作物を刈り取り、晩ご飯、食後のコーヒーとTV
そして寝る。これの繰り返し、買い物は週に一度、買うものも同じモノ。
ハッキリ言って、観客側に睡魔がくる。。^^;
どうしてこの映画がエンターテイメント作品が有利といわれる
東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリに
輝いたのか(2019年)。。しかも審査員満場一致とか。
グランプリとなると、決定には多少どころか結構もめるのが普通らしいのだが。。
それは、この淡々と日々営まれる何気ない日常の積み重ねが前提となっての
ラストシーンに集約される。
シアワセはどこにある?
日常ってなに?
デンマークの農場風景の映像なのに、どうも光の使い方とか見覚えあるな、と
思ったら監督は小津安二郎監督を敬愛しているとか。
「あ〜楽しかった〜」だけでなく
じっくりと自分の内側と人生について考えさせてくれる作品、
問いを突きつけられたような作品がいい映画だと改めて思った。
ラストシーンは、突然来て、突然終わる、寝ないように〜(笑)
と言っても通常のシネマでは21年1月に公開済みです。
今回の企画のおかげ、ホールで観れて良かった。