電話の声室で損をする。
工場内での仕上げ工程に遅れが発生し納期がズレ、結果お客様にド叱られてしまいました。頭を下げまくり(情けないなあ~)まし、なんとか猶予期間をいただきなんとかギリギリ、アディショナルタイム内に納品させていただきました。まあこの暑さ、生産性が落ちるのは致し方ありません、塗装が溶け出す温度なのですから、けど契約です。前もって上げておく余裕を計算しておかなかった製造側のミスです。謝罪にてアタマを下げるのは慣れていますが(決して慣れてはイケないのですが…)それとは別に気になることを顧客の社長から言われました。
納期遅れの謝罪、まず一発目はTELにて米つきバッタのごとくスマホ口にアタマを下げていたのですが
「なんか伝わってこない、ところで、なんで、そう、軽いんだア!!!!!!!!」
はあ、軽い?イヤイヤ、この問題が発生した昨夜から眠れず悶々とした夜を送り、熟睡できていないほどです。誠意を込めての謝罪なのです。まあでも対象は相手のM社長さまです。その方にそう捉えられているのですからしかたありません。とりあえずTELを終えてからも激怒されたM社長の声が耳にこびりついて離れません。軽い?誠意を込めて謝っているのに軽い?????
んんんんんんん!!!コレってどこかで言われたことあるような…………そう過去に!!!
脳内検索をかけますが、今風にクリック一発で出てきません…悲しいですが。もどかしい時間を一通りやり過ごしたその時、ああ、!!!!!!!!!とセピア色に染まった思い出を捕まえることができました。
大学生時代にバイトしたあの時のオーナー!!!!!!!!に言われたことある!!!!
当時私は喫茶店7店(カフェなんてない時代です)レストラン5店、スナック2店を経営されていたやり手のオーナーが経営するそのうちの1店であるレストランでバイトしておりました。
当時70歳ぐらいだったこのオーナー、15歳の頃から商の道に身を投じ、一代で上述のお店を繁盛させ、私がいた頃はビアガーデン2店も計画されておりました。孫と言ってもおかしくない年齢の私です、それでもけっこう気にいってもらえたのか色々商売の話を聞かせてくれました。私もなんとなく波長の合うオーナーが好きで懸命に働いたことを覚えています。
何がキッカケだったのか忘れてしまいましたが、そのオーナーにこう注意されたことがあります。
「TELって難しくてね、顔が見えないだけに声だけで判断されてしまう、キミはそうだな、相手に謝る時、あまり暗くならないようにとのこと配慮かもしれないけど、それがちょっと軽く聞こえることがあるな、キミにはそういう気がなかってもだ、電話の場合ね。それは相手にはあまり重要感を感じさせない、軽く対応されている、と思いこませてしまう、今後社会人になったら気をつけた方がいい」
リーマン人生30数年、こちらは気づかないだけで、そう思わせていたことが度々あったかもしれない。
天国のオーナー、まだ残りがありますのでこれから気をつけます。M社長、ひとまわり年かさの私、言いにくかったと推測しますが叱ってくれてありがとうございます。^^v
製品の塗装も溶けそうな44度