場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

死ぬなら季節を選びたい。

「単身赴任なんです...」と自社以外の仕事関係者には通していたが、実際は離婚して独り身だったHさんが亡くなってちょうど2回目の春。いつもはAM8:00には出社している筈が9時をを過ぎても出社しない、緊急でお客様に向かうという連絡もなし、スタッフが連絡しても会社支給のスマホに応答がない。本社に出向いている所長に連絡を入れると単身赴任経験者で自身危ない経験があるN所長は開口一番すぐ見にいけ!!と叫んだとか。今は管理会社でも勝手にに入れないので警察立会いのもと恐る恐るドアを開けたスタッフが見たものはベッドルームとキッチンの間で冷たくなっていたHさんだった。

 

検視の結果寝る前もしくは就寝中すぐに発作に襲われたとか、枕元のスマホに手を伸ばし部屋のあかりを付けようと少し歩き出したところで力尽きたらしい。現場に立ち会った部下のR君からその時に様子を聞き出したのは1周忌の後だった。

 

ほんの数十秒だなあ、それ、人生最後の景色は明るんだスマホの画面だったのか........40数年間を振り返る時間ぐらい与えてやってくれよ神様。いろんな想いが頭をよぎるが勝手な妄想の範疇内でしか止まらない。案外本人は幸せだったのかもしれない。歳とって萎びる前に行けるぜ!!!整理してないので後の人は大変だろうけど.....それぐらい許して、と。

 

「独り暮らしって、怖いですね」

〝まあね、特に歳をとってくるとね、気ままで自由だけどリスクもある、背中をかきたい時は孫の手を使えば済むが、見えない手の届かない場所にバンドエイドやサロンパスの類を貼る時には苦労する〝(⇦体験談)

「よく独り暮らしの人が猫を飼っているのってペットを訓練して、そういうときの備えなんでしょうか」

〝動画でありそうだなあ、それ〟

 

湿っぽくなる話をジョークでかわそうとする私に付き合ってくれるR君、いいスタッフに育ってきたよ、Hさん。R君、思い出してやることが一番の供養だから、桜が咲く頃には思い出してやろう。お互い死ぬなら芝桜の咲き揃う季節がいいよな、R君。