弱いというレッテルを戦略に生きていける。
‘弱い’‘弱者’ってヒトによって後付けされた単なるレッテルではないでしょうか。
今、目にする生物全てが、実は勝者なんです。生き残っているのですから。
レッテルって怖いですね、まさにヒトの言葉は凶器なのですね。
本文にもありますが、ライオンは百獣の王ともてはやわれています。が、実は絶滅危惧種なんです。逆にその百獣の王に喰われる草食動物が絶滅したという話はきいたことがありません。原因が人間に起因する環境破壊でも、弱者と呼ばれる生物のほうが形態を変化させながら対応していっている例が多いとも書かれています。
これは見事に今日の企業にもあてはまるのではないでしょうか。昨今の大企業の不祥事がもののみごとに証明してくれています。古色然とした企業体質が抜けきらない。莫大な資本(シェア)によってヒトの世では生き残ってはいますが、その巨体があざになり、自然界だったら淘汰されているかもしれません。
自然界ではすき間を探してその空間でナンバー1になった生物だけが、生存していけると記されています。
♪ヒット曲『世界にひとつだけの花』の歌詞に
ナンバー1にならなくてもいい、もともと特別オンリー1 というフレーズがありますが、それは人間が世話してくれる花屋さんの場合であって、自然界ではナンバー1でないと生き残っていけない、ともあります。
ニッチな場所で、NO,1を取る。そして安住しない。
生きる為にすき間を探して、強者が苦手とする大きな変化にチャンスを見出す。人類が現れる遥か遠い時代から、生物たちが生き残りをかけてきたその手法が紹介されているこの本は、そのままビジネスにも応用できます。もちろん人生にも。
NHKの『ファミリーヒストリー』という番組をたまにみます。あの番組からは、自分のルーツから脈々と流れる
血の流れを再認識させてくれます。今こうして存在している自分までへ命のバトンリレーを想起させてくれます。
定員オーバーと云われても、どこかにすき間があるハズ、そこを見出し、嗅ぎ分けイチバンをもぎ取る。
次に安住にあぐらをかかず予測できない変化に対応する力を備え、生き抜いていきたいとおもわせてくれるパワーをくれる本です。