場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

“正直、結婚という形式を取らなくてもいいのでは..”とアドバイスしました

 

仏大統領選は予想どおりマクロン氏が勝利しました。でも、現実は厳しいですね茨の道でしょう、ルペン氏の支持者が1000万人もいるという事実は覆りません。それだけ現状への不満が蠢いているということです。‘政治手腕を見守る’という手垢の付きまくった言葉では対応できないレベルにまで来ているのは周知の事実です。

 

それよりも、私の職場では少々下衆ではありますが、24歳年上の奥様のことの方が話題としては盛り上がっていました。

絶妙のタイミングというべきなのかどうなのか、この連休に奈良県の自宅に帰省した際、後輩から結婚のことで相談されました。

 

結婚といっても、後輩は40代後半です。‘え、…’とおもってしまったは面に出さず、ひと通り話を聞きました。‘うう、そのパターンは…’思わず声に出てしまいそうでしたが、なんとか封殺しました。15年前、私が名古屋勤務時代に逝かれたお得先の大先輩のことを思い出したからです。


他人との生活そのものがストレスになったのでは…

そのお得先の大先輩、Nさんは48歳の時に結婚されました。お相手はひと回り年下の方で、お互い初婚です。なんでも知人の経営するレストランで知り合ったとか。交際期間1年で入籍されました。Nさん、マージャンが好きかつ強くもあったので独身時代の週末の帰宅は午前さまという生活でした。ところが人間変わるものです。結婚されるや否や定時退社の鬼と化しました。“Nさん、とうとう長く侘しかった一人飯からの卒業だな”周囲からは冷やかしの声が絶えなかったのを覚えています。

おかしいな、と誰もが感づいたのはそれから2年後ぐらいでしょうか。Nさん、体調がすぐれないとかで会社を休みがちになったのです。周囲から諭されるようにしてやっと病院に足を運び、そのまま検査入院となりました。1週間後なんとか戻られ出社されたNさんをみて、言葉が出ませんでした。どちらかというとラグビー部出身といっても通じるようなガタイのよさと強面で通っていたNさんが、今や発育の悪いもやしのようにニョロとされていました。肌が透き通るように白くなり、尻&太ももの肉が鋭利なナイフで削がれたような独特の痩せ方。私もこれまでの人生で何度か見たことがある痩せ方です、その病、ガンです。現在なら一命をとりとめているかもしれません、しかし15年前です。

残念ながら1年あまりでNさんは逝かれました。享年51歳。末期だったのです。

Nさんの葬儀は実に不思議な式でした。訪れる人も少なく自社の幹部が本社から数人、と奥さんのみ。私が違和感を持ったのは、その奥さんの不自然さです。

約3年の結婚生活だったとはいえ、縁が巡って夫婦になったのです。悲しみに打ちひしがれるのが残された方ではないでしょうか。しかし奥さんは涙すら見せることもなく、淡々かつテキパキと式の遂行に従事されていたのです。まるで与えられた業務の一環のように。


以下あくまでかってな想像の範疇です。因果関係は全くわかりません。


Nさん
20年以上の独身生活で染み込んだ日常生活のルーティンが結婚によって崩れ、自分の知らないところでストレスが萌芽していた。それに気づかず(または気づいてはいたが、押し殺していた)やっとつかんだ幸せを手放したくない、切なるおもいとのギャップがかえってサイレントキラーを増殖させていた。

逆に奥さんは
少々ガサツなところのあるNさんとの暮らしの中で、夢に描いていた結婚生活との落差をおぼえるようになり、時間の経過と共にNさんへの想いは冷めていった。機嫌を取ろうとするNさんの態度にさらにイラつく。一度嫌な部分を見てしまうとその部分だけがズームアップして見えてしまう。

 


後輩には、Nさんの話をした上で次のように言いました
“あのーオマエ、今さら他人と暮らせるのか?長年誰も見ていない部屋では好き放題してきただろ?
飯の食い方、箸の使い方、食後の爪楊枝の使い方 …相手もそう若くないから、これまで築いてきた聖域があるし、崩されたくないモノは絶対持っている、そんなすぐに結婚という形を取らなくともいいのでは…….お試しという方法もあるから……”

 

年齢と共に寛容になる領域が増していきますが、その反面譲れないアイデンテティもぶら下がり続けているのが人間だと思います。大体、私ごときに相談してくる時点で迷いが生じているのだと推測できます。これはコトバにしませんでしたが…^^;

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得るものと失うモノ

私以外が、全て社長さんというGOLFコンペに参加するハメになってしまいました。(~~;何もこんな連休の絡んだ日に、との私のおもいも社命という不可抗力に黙殺されました。要はGOLFをしない(できない?)幹部の代理要員です。コレ、恐ろしいのです。この玉打ちゲーム…実に摩訶不思議な部分を持ち合わせております。よく言われることですが、プレイヤー本人の人間性が物の見事に反映されます。それゆえでしょうか、ハマる人は底なしにハマります。その懸命ぶりに自身の会社が傾いた経営者も何名か、私は存じております。(この手の話は1457年スコットランドにてのジェームズ国王によるゴルフ禁止令以降枚挙にいとまがありません。この瞬間にも世界のどこかで……)

 

 

かくいう私も15年ほど前は、とち狂った経験があります。時間とお金を全てこのゲームに捧げました。たまたまうまくいった投資で得た資金を投入、地元奈良県の某GOLF場の会員権を150万で購入メンバーになり競技に没頭しました。甲斐あってなんとか当時のAクラスの末席を汚すまでになった経緯があります。それまでマナー、エチケット、ルールーの解釈がなってないと先輩諸氏から叱咤されること数えきれず。でも、今回結果的にそれが活きました。


今回のスコアは…..なんと119!!!…もう全く練習しなくなったとはいえこんな酷いスコアは経験ありません。バンカーに埋まっていたいスコアです。特に昨年の9月は余裕で100を切っていただけに、同伴者の他3人に迷惑をおかけしたかな〜と自戒の念と情けなさで心が萎れました。


ところが、です。ご一緒させていただいた3人の中の一人も経営者の方から、近いうち訪ねてくるようにと、ラウンド途中にコソッと言われました。ちょっとした案件があるとのことです。取引はあるのですが、いまいちパイプが細い顧客です。企業としての内容は申し分ありません。ひょっとして気に入られたのか?私の何が良かったのか定かではありません。ただ一つ「Play Fast」で臨んだだけです。

今後どうなるかはわかりませんが、まあ連休明けにも伺ってみるつもりです。


でも、喜んでばかりではありません。「実はウチもメンバー限定でコンペやっています、招待しますので、ぜひ参加してください」ううううう〜時間がもったいない(←本音)もうGOLF断捨離の真っ只中なのに…。(TT)

世の中いいことばかりでは、ありません。

 

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この広いフェアウェイになぜ打てないのか? 右がOBです。

映画1946年版『素晴らしき哉、人生!』

今はお休みしていますが、NHKの「ファミリーヒストリー」という番組によくチャンネルを合わせていました。これを観ていると、自分が今ここに存在することに感謝せずにはいられません。脈々と繋がれてきた先祖からの命のリレー、まさに生かされているということを実感できる良番組だと思います。

 

本日やっと1946年版『素晴らしき哉、人生!』を観ました。ラスト30分、もうう〜ウルウルです。これが浮世から遮断されたシネマなら確実に涙していたことでしょう。長い人生という旅路の途中で少し息切れした方、心が擦り切れた人、そして、この世から消えてしまいたい、絶望に打ちひしがれた方には、是非観て欲しい作品です。私はこのDVD永久保存します。

 

素晴らしき哉、人生! ジェームズ・スチュワート ドナ・リード CID-5011 [DVD]
 

 

以下wikipediaより要点のみ抜粋してみます

⭐️アメリカ映画協会(AFI)が選ぶ「感動の映画ベスト100」では1位に、同協会の「アメリカ映画ベスト100では11位」にランクインしている。
⭐️2014年アメリカ映画の大手映画批評サイトRottenTomatoesが発表した「2014年版クリスマス映画ベスト25」には第1位にランクイン。
⭐️アメリカでは不朽の名作として毎年末にはTV放映されることから、それまでキャプラ(この作品の監督)を知らない若い世代から再評価され、今ではクリスマスにこの映画が流れるのは定番となり、アメリカでは最も親しまれた作品としてよく知られる映画である。現在、パブリックドメインとなっている。
⭐️アメリカではどの大学の映画学科でも、この映画を必ず見せて、学生の指針としている。

    以上「素晴らしき哉、人生!wikipediaより

 

第三者が介在し自分が存在していないと仮定した世界をみる、体験させられるというストーリー上での手法は最近の作品では珍しくないですが、全てはこの作品が出元かもしれません。

時代背景は、1920年代半ばです。大恐慌前です。ストーリーにはその1929年10月29日も描かれています。この時代のファッション、カルチャー好きの私は存分に楽しめました。細かいところでは、街中の描写にコカコーラの看板が写りこんでいます。この時代の株価はどれほどだったのでしょうか。バフェットさんが購入するのは、もう少しあとですが…。

私はなんといっても……ドナ・リードの美しさに胸が高鳴りました。

原題は「It’s a Wonderful Life」いつもは邦題がイメージからあまりにもぶっ飛んでいるとけなしまくる私ですが、この作品に関してはもうド直球そのままでOK!です。

 

興味を覚えるのはこの作品アカデミー賞5部門にノミネートされますが、なんと無冠! おまけに1946年に公開されるも当時は興行的には惨敗なのです。

まさに、人生捨てたものではナイ!!!!!!と作品自体が示してくれているのです。

 人生の貸借対照表は生きているだけで儲けモンなのです。(^^v

熊本、平日、昼間、温泉、200円

昨日は、熊本県人吉市でお仕事でした。これまでこの地での業務遂行は、お得先の方との同行が多かったのですが、本日は私ひとりの単独行動です。

九州山地の山あいに位置するこの地は、かって人吉藩相良氏の城下町として栄えました。球磨川沿いの温泉と川下りそれにお酒が有名です。

 

そう、温泉です。

街中あちこちに共同浴場が見受けられます。その中でもずっと気になっていた温泉がありました。街中から外れた住宅地の中にひっそりと佇む、地元の方出ないと足を運ばないであろう願成寺(がんじょうじ)温泉です。

 

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当然、仕事中ですが.....まあ4月は1日しか休めていないので大目に見ましょう。(^^;

時間は、11時過ぎ、お昼前のちょっと一息つくときです。昭和レトロ感満載の屋内には、番台代わりのテーブルが鎮座しており、そこにおばあさん....そこまではいかないか....まあそれなりのお年の女性が、お客である同年齢と思われるような女性と話し込んでいるところでした。

「はい、200円ですね」 200円!安い! 他の共同浴場は大体300円です。あきらかに見慣れんヤツが来たオーラ視線に刺されながら、男子用に向かいました。

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歴史を感じずにはいられない浴場&シンプルな湯船です。瓢箪型湯船の上側の蛇口からはザンザンと源泉が吹き出しております。

 

湯船から立ち上がる湯気にかすかな硫黄の匂いを感じながら、透明な湯に身を浸します。はあ〜〜〜〜無意識に小さな雄叫び上げてしまいました。完全に私独り貸切状態です。脳みそもろとももふやけそうです。細胞の一つ一つさえ弛緩していくのがわかります。幸せ〜〜ささやかな時間にもかかわらず極上の時間を過ごすことができました。

 

ボーとしながらリーマン衣装に戻りました。帰り、番台の前に仮にあつらえたような地元産物コーナーの控えめに置かれた白菜が目に飛び込んできました。値札も何も見当たりません。自炊しているので野菜の相場は、ほぼ頭にインプットされています。200円くらいかな、と推測して聞いてみると、それ100円です.. 「か、買います!!!!!!!」

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心身ともにあまりにも緩み過ぎ.....午後からはあまり仕事になりませんでした。まあ、たまにはいいでしょう.....(^^;

 

【人吉願成寺温泉】

 住所:熊本県人吉市願成寺町404-1

TEL : 0966-24-656 

営業時間: 6:00~23:00

 料金 :  大人200円  小人100円

無料駐車場があります。

 

これって、フォトリーディングですよね

私がフォトリーディングの講座を受けたのが、確か2008年だったと思います。かかった費用は2日間で10万円越えと私にとっては超高額なセミナーでした。受けた当初こそ受講者のアフタフォローに値する有志主催の読書会にマメに参加していました。が、今や知る由もありません。現在でも催されたりしているのでしょうか。

見るだけのFacebookに当時の仲間が登録されておりますが、そういう活動は行っている気配も見受けられません。フォトリーディング(以下FR)自体をネットで検索すると、まだまだ本講座自体は地味ではありますが開催されてはいるようです。(でも減りましたね…..)

 

私自身しっかりそのスキルを取得できているのか、と自問すると、、う〜ん怪しいモノなのです。元々本を読むのが早かっということとFRがかなり我流になっているのは自覚しております。

 

今回、図書館でタイトルに惹かれて手に取ったこの本、内容はさして目新しいコンテンツとは出会えなかったのですが1ヶ所だけ、オッ!!!!と唸ったところがあります。以下引用します。

 

 

世界一ふざけた夢の叶え方

世界一ふざけた夢の叶え方

 

以下本文98ページより引用

ファンメールを貰った直後にすぐに図書館に行って20冊本を借りてきて、「この人が喜んでくれそうな情報よ、目に飛び込んでこい!!」と願いながら、本をひたすらめくっていく速読を始めたんです。速読なんか習ったわけじゃないので、ただページをめくるだけ。そしてパッと目がいくところ
だけを読むのですが、すると、いい言葉やエピソードにドンドン出会えるようになったんです。そして、毎週20冊の本に目を通すような生活が始まりました。


この手法、大まかなところはFRそのモノではありませんか。著者は“速読なんか習ったわけじゃない”と述べておられるのでそうなのでしょうけど。


今や普通読みになっている私の読書法ですが、せっかく大枚払って通ったセミナーです。久しすぎて錆びついているかもしれませんが、1日0,0001%の歩みでも復活させていきたいと思いました。


どんなイマイチ本(この本のことではありませんので、あしからず^^;)でさえ、商業出版された本にはどこかしこに学ぶべきパートがある、それはほんのワンセンテンス、一文かもしれないが、という言葉を思い出しました。

 

何もふか読みせず、たまたま手に取った本です、でもこういう偶然の出会いが面白い、とつくづく感じ入った次第です。

 

 

 

 

モノから自由になれるのか

4月に入って休みがありません。毎年この時期通例となっている展示会が連発しているためです。三菱重工が客船製造部門から手を引くことが影響し、ここ長崎の造船業には暗闇が忍び寄って来ているようです。毎年弊社のブースで話し込んでくれる方々も今年は、視線をくれるだけで足早に立ち去ります。私どもはそう依存していないので、別の漁場に網を張ればいいだけですが。何事も分散です。

 

情報交換の場と称する夜の懇親会を一次会のみで上手くかわしました。建前が大手をふってまかり通ります。情報交換って?あんな場で誰も本音をバラすわけないのに。実入りが制約されるなら、出て行くモノもブレーキをかけるのが庶民の選択です。この地区、夜の消費もしばらくはこれまで通りにはいかないかも、です。私にとって避けるべきは、時間の浪費です。そんな中、そっとホテルに戻りページを開いたのがこの本です。NHKで放映されていた同名番組の書籍版です。惹きこまれて一気読みしました。

 

 

欲望の資本主義

欲望の資本主義

 

 

トップランナー三氏それぞれの主張にページをめくる手が滞るコトはなかったです。特に異端の経済思想家セドラチェック氏、いやはや、読ませる。読ませる。なるほどヒトの“欲望は満たされない”のですね。以前にも書きましたが、私が出会った経済自由人の紳士、アーリーリタイヤされ憧れのパラダイスを手に入れたのもつかの間、再び戦場に戻られました。人は楽園にいると、そこから出たくなる宿命にあるみたいですね。すでにアダムとイヴの物語として旧約聖書に綴られています。追放されたのは、りんごを“消費”してしまったから。根源にあるのは欲望。そして神は呪いをかけました、イヴには「需要」アダムには「供給」という呪いを。敬虔なカトリック信者だった元上司がよく、人の世のことは全て聖書に書かれているんだよ、と言っていたのを思い出しました。

 

様々な学問分野を渉猟した氏が繰り出す縦横無尽なレトリックが、私の価値観を一度相対化してくれました。次は世界15ヶ国語に翻訳されたベストセラー『善と悪の経済学』も読んでみないと。なんとこの本、氏の母国チェコ語版はページがマイナスから始まっているみたいです。え!マイナスから…マイナス308ページから遡りラストがゼロページ! なんたる遊びゴコロ! でしょう。商業出版史上初ではないでしょうか。

 

さあ、明日は2週間ぶりの休み、今日もう1日労働頑張ります! いやいや、適当に流します、次の成長には停滞も必要なんです。