金魚とシンクロナイズドスイミング
わたくしどもの長崎のお客さまである某会社経営者さまの趣味は金魚です。自宅をおみせできないのですが残念ですが、母屋の廻りはそれぞれが畳2畳~4畳ほどの大きさのコンクリートでこしらえた水槽で囲まれています。自宅内には、一般によく見かける透明の水槽が所せましと並んでおります。そっち系のマニアではそこそこ名前を知られているようです。
卵を産ませ育てるため水は地下水を汲み上げ、濾過装置やらなにやら上述の水槽含め、金魚の設備総予算は、『う~ん忘れた、ばってん5千万は超えたかな....』......
創業者であるこの方、70歳現在は会長として俗にいう悠々自適な生活を送られておりますが、独立された25歳からの年間、休みを取ったのは元旦の1日だけ、あとの364日は働きづめだったらしいです。まさに馬車馬のごとく働いたらしいですが、唯一のなぐさめは、まだ娘さんが小さかったころ、夏祭りで掬ってきた2匹の金魚だったそうです。
粗末なプラスチックの水槽で、泳ぎ廻る小さな赤い生き物をみているときが唯一ひと息つける時だったとか。このときの安堵感、キツい仕事の間のひとときの安らぎがこころに沁みたのでしょう、事業が軌道に乗って人も数人雇える余裕ができるようになった頃から、金魚に仕事以外の情熱を注ぐようになったらしいです。
水がいいのかどの個体もデカのが特徴です。金魚の泳いでいる姿は、上から眺めるのが正式な鑑賞方らしいとか。『あの、ほらシンクロなんとかというのとおなじじゃ、ばってん.........』次回は秘蔵のらんちゅうをみせていただきたいものです。
うう~ん、優雅です.....。