場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

稼ぎの差は大道芸人に学べ

 

連休前半大阪市美術館にフェミール展を足を運んだ。4月後半とはいえ気温は低めで過ごしやすく、人工芝を敷き詰めた広場ゾーンで家族連れがランチを取るなら最適な陽気だった。

 

今回の当地でのフェミール展はすでに2月から開催されており、その凄まじい人気が連日メディアで伝えられていた。すでに前売り券を購入していた私は、5月6日までの開催期間中この大型連休でないと時間が取れないので、混雑は予想していたが4月29日に足を運んだ。本当は平日に訪れたいところだが。幸いこの連休期間は開館時間が30分切り上げられ8時30分からとなっており、朝イチで飛び込めば、まあ少しはゆっくり楽しめるだろう。AM8:15分。大阪市立美術館到着。なんとすでに100人ほどが列を作り、オープンを待っていた。甘かった………^^;

 

今回は600円払い、石原さとみが語る音声ガイドを借りたので、作品の背景がよ~く理解できた。ふ~ん、しかしあれで600円か、運営側は儲かるなあ~。で、石原さとみはどれほどのギャラなのだろうか?などどフェミールの超絶技巧を目の当たりにした者が考えるには下衆すぎることを自問自答しながら、公園を横切っているとある人盛りの方から歓声が聞こえてきた。吸い寄せらえるように近づくと公園公認の大道芸人がジャグリングを空高く放り上げ、それを回転を落とさずに2本の棒の間に貼った紐で受け止めていた。アクロバット的な技を続けて披露すると3重ほどに重なった観衆から、悲鳴に近い歓声がこだました。前の方はほとんどは幼稚園~小学生低学年の子供たちだ。こういう時子供たちの顔って、どこか懐疑的な目つきの大人と異なり素直さで光り輝いている。

 

 

パフォーマンスを披露するのは20代後半だろうか。体操服の人の良さそうなおにいちゃんという出で立ち。またま涼しい日とはいえTシャツは汗ばみ、その大技の動きゆえ本人は顔が紅潮、汗が吹き出しかけている。演技が進むごとに技は難度を増していく。素直に上手いなあ、と思った。パフォーマンス技術はトップレベルだろう。(とおもう…)BGMをタイミングよく操作しながら、次の演技の準備、その間のMCも少し自虐も混ぜながら、観客に語りかけどこに注目して欲しいかのポイントの説明にも手抜かりはない。。当然助手はいない、一人で全て行う。そしてパフォーマンス中にもその仕組みの解説。過度に期待させ、ワザとチョイ失敗し、次の技によりフォーカスさせる。このあたりの手際と語りかけ、かなり訓練されているなあと感じた。子供たちの歓声、顔の輝きは親の笑顔を誘発させる。

 

この場の盛り上がりが、人工芝を超えた少し離れたところまで伝わり、新たな観客を呼ぶ。誰しも楽しいことに置き去りにされたくはないの心理をくすぐる。3重ほどだった人垣がいつの間にか倍ほどになっているではないか!!!さあ舞台は整った、いよいよクライマックス。その前に軽く自己紹介が始まった。ひと呼吸置くのだ。新たな観客にこれを演っている自分は何者か?を知って貰わないと。間の取り方上手い!!巧みだ!!

 

同種の大道芸人との違い、パフォーマンスで獲得したこれまでの賞、改めて海外で行われる大道芸人の大会にチャレンジが決定し、その準備に勤しんでいること。とにかく世界レベルの大会なのでライバル多し、その中で自分はこれだけで生活しているこ等を控えめに訴える。そう、つまるところ投げ銭の要求だ、これを忘れてはいけない。

 

最後の大技やります、それが決まったら、ぜひぜひ!!強制ではありません、少しばかりのお気持ちをいただけたらなあと思います。とおもむろに聴衆をクスッっとさせる大きめの掃除バケツを掲げた。そう!!!こういう時は、帽子を逆さまにしただけではダメなんだ。大きいほどいい!!!  スーパーコストコの買い物カゴが巨大な理由もそこにある。

 

お気持ちですが、なるべくこういうカタチの(と言いながら左右の人差し指で長方形を作り)折りたためるモノがいいです。と案にお札を要求、瞬間ポケットに手を突っ込みコインを探っていた方々に動きを止める。

あ、あの、長方形で折りたためるモノいうと以前女の子がスーパーのレシートを持ってきてくれたことがあったのですが、それはちょっと、あの,さすがに困るんで、ただその子が満面の笑みだったもので、こちらも子供の夢を壊したくないので、返せなかったのですが……。フッとお金から話題を逸らす、絶妙!!

あっみなさん!!ラスト大技終わった途端にサッ~引かれると結構傷つくんで、よろしくお願いします!!!とこれも軽く控えめにアピール。この辺りの低姿勢が好印象。

 

 

ラスト大技は、器械体操のオリンピック選手並みのバランス感覚が要求される全く安定しない丸太上での演技。見ている方のヒヤヒヤを誘う。危なげながら見事成功。

 

 

大歓声の中 差し出される掃除バケツに躊躇なく1000円札が投げ込まれる。親が直接、または親が子供の小さな手に札を握らせ促す。こういうとき先導者をチエック、トップバッターが1000円投げ込めば後に続くだろう。子連れのお父さんだった、サクラ感は感じられない(私感)

 

私はこのスペースに来る前にファミマでコーヒーとミンティアに使ってしまい、1000円札はナシ、ありたけの小銭を握りしめ、バケツに放り込んだ。概算で780円ぐらいだろうか。気持ちは1000円です、ゴメンね。

 

数分間見ていたが 1000円札だけで20枚は軽いだろう、う~ん30枚かも。 500円硬貨もそれなりに稼いでいるだろう。1回30分ほどのパフォーマンスだから、稼ぎとしては十分ではないだろうか。

 

もちろんベースにあるのは、彼のパフォーマーとしてのスキルだろう、国内ではトップクラスではないだろうか。どれほどMCが達者でも、芸人並みにトークが冴えて笑いを起こさせても本業のレベルが、人並みだと差別化は無理、やっていけないだろう。

 

上手いと思ったのは、

札を左右の人差し指でカタチ作り 見ているひとに視覚でアピールしたこと。このひとつの仕草だけで30%以上は上がりが違ってくるのではないか。そのための段取り、MCトーク術、相当訓練している、努力ナシでは稼げない。あと彼の人柄。

あと以前都心部の有名ゲーセンマネージャーに聞いたことがあるが、お金を使う層は圧倒的にファミリー層だそうだ。カップル&そこそこのお歳の夫婦は意外に始末屋とか。子供の笑顔、歓声が何より嬉しいのは親って世界共通なのですね。

 

心配するのは、今後キャッシュレス化が進むこと…………^^; こういう時のために出かける時は1000円札2~3枚は携帯しておきたいモノです。

 

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 350年以上前の超絶技巧 見入ってしまいました。

本日最終日。