場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

血の流れを極めて資産を作った人

なりふり構わない会社の引き止めにも応じず60歳ジャストで会社を去られたお得先のFさん。このFさんから私が教わったことは「受け継ぐことの怖さと喜び」ということです。具体的には遺伝、血の流れの怖さと素晴らしさということです。具体的には、バカ(学校の勉強を含むあらゆる面)は引き継がれ必ずどこかでその片鱗を表す、手グセの悪さ、声の質や手先の器用さ、対人での気遣い、その他枚挙にいとまがありませんが、とにかく人の思考や行動は先祖から脈々と引き継がれていくということです。

確かに私好んで観るNHKの「ファミリーヒストリー」を振り返っても著名な役者さんって、そのご両親は一般の方であっても遡っていくと実はどこかでご芸能ごとに携わっていたご先祖さまがいたという役者さん、非常に多いのではないでしょうか。

 

Fさんはそこを極めてコツコツと投資し,残りの人生を余裕で楽しめるという資産を築かれました。でFさん何に投資したのか………………………馬です。馬!!! 競馬です。競馬で一山当てるってそういう方はゴマンとおられますが、ここまで緻密に計算に計算を重ね、仮説と検証を怠ることなく地道に活動された方って私の周りではFさんだけです。

 

そのFさん,競馬歴はなんと小学生低学年の頃からとか。当然お父さんの手ほどきがあったのでしょう。競馬場で観る疾走するサラブレッドの重なったひづめ音の迫力と勝つ馬を読む時の楽しさに魅せられたようです。レース当日におけるフィジカル面での馬の仕上がりだけでなく、枠が決まった後のそれぞれの性格推理(?私あまり詳しくありません)が楽しかったとか。

 

Fさんの自宅に招かれたことのある人に聞いたことがありますが、何が驚いたって小学生の頃から手書きでまとめられた競馬ノートと競馬新聞の切り抜き記事の山だったそうです。北朝鮮の軍事パレードのように整然と棚全面に並んでいた、とのこと。今やレース管理のアプリ等便利がツールをもってしてもやっぱり最後はここに戻ってきてしまうらしいです。

 

Fさんの流儀は、いわゆる大負けも大勝ちもしない(と言っても数回大穴の経験あり、地獄をみるような大負けは無し)まさにコツコツスタイルとのこと。生活も地味で通し、勝っても負けても一喜一憂せずコツコツと仮説を立て検証を積み立て自分だけのデーターブックを作り上げる。そういうことができる性質を引き継いだことが、Fさんにっての財産だと思います。

半世紀以上前に小学生の字で書かれた「馬の血統」ノート、ぜひ一度みてみたいものです。