場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

パルムドール最高賞に導いたモノ

話題の「万引き家族」を鑑賞してきました。公開は9日土曜日からだとタカをくくっていたのですが、例の賞を取った直後からキャストが直接コメントするTVでのCMが目立つようになり、画面下には8日より公開!!とのテロップが。当然前売り券発売は前日まで!!!てことは今日やん!!!と気づいたのは木曜日の22:00過ぎ!!幸いにも住まいのマンションから徒歩50歩にファミマがあるおかげでギリギリセーフでした。

 

賞の影響でしょうか、本日上映第1回目の館内は約70%の席が埋まっていました。年齢層高め。映画のレビューは専門の先輩諸氏によるブログに譲るとして、私的感想としてはまあ~とにかく暗くて、重い、ただひたすら暗くて重い、そしてラストシーンの余韻が凄まじい、もうげんなりするほどです。明るいハートマーク全開のハッピーエンドモノを求める方はタダでも観てはいけません。

 

このあたり、昨今の幼い子供が犠牲になる事件とのシンクロが偶然性を超えて胸が締め付けられます。

格差ゆえの貧困、家族、絆、愛、そして幸せって何?尽きることのない今の世界に通底するテーマをがっちり捉えたこそのパルムドール受賞だと感じました。

 

そして、今回私をシネマに駆り立てた主因は、なんといっても安藤サクラ!!。2013年の「ペダルダンス」でその存在感にぶっ飛んでから要注目役者です。ラストの付近最大のヤマ場でのロングショット、他のヒトでは無理でしょう。作品を通してダサい貧乏臭おばさんからチョイ濡れ場での色香、同作品の中でのあの落差、ついていけない。

 

作品自体からとんでもないモノを突きつけられ、迫真の安藤サクラにも打ちのめされました。アッ、子役の演技にも。

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