‘老害’が組織を滅ぼす
長く同じ職場でメシを喰いつないできました。転勤も少なくなく東北を除く各地に赴き職務をこなしながら様々な企業を観察してきました。
ここ数年は人の集合体としての組織のあり方に興味を覚え、昨今の大企業の不祥事を見聞きするにつれ、自分の廻りの企業もしつこく観察するようになりました。“人のフリ見て、我がふり直せ”です。
何が組織を膠着させ破滅への道を歩まざるを得ないのか。大きな原因のひとつに“老害”が挙げられます。詳しくは書けませんが、私は企業相手の営業という立場上定点観測の対象にはこと欠きません。以下まとめてみました。
“老害”が必ず取る主な行動
①権力あるポジションに居続ける。
②製造会社の場合、営業に対して造ってやってるというスタンスを取る。
③話し合いの場合、既に自分の頭の中に正答がありそれにかすらない論理はすべて排除する。
それによる弊害
①人が育たない。
②旧態依然の体質が抜けきらない。
③①の結果ですが、優秀な人材から流失する。
ごく狭いゾーンの得意分野においてだけ、まさにプロフェショナル!といえる専門性を発揮するので、トップはそのポジションを外せないと判断しているようですが、これこそ決断のできないダメな経営者です。ますます人が育たず,俗にいうイエスマンと、どうしても辞めることができない社員だけが残るという、破滅への循環を歩んでいくしかないのです。
今シーズンの広島東洋カープによるリーグ優勝は、ベクトルの束ねられたチームがどれほどの自信を持ち勝ち進んでいくことができるかを証明してくれたとおもっています。