『ペダル ダンス』という映画
『ペダル ダンス』という映画
3年経っても、記憶から色あせない映画があります。
2013年公開 『ペダル ダンス』 石川 寛監督
映画を観るのも今は月1~2本になってしまいましたが、この年は月4本ペースでした。
鑑賞した作品は
それぞれ頭のどこかで覚えているのだろうけど、この『ペダル ダンス』だけは
記憶BOXをいちいちほじくりかえさなくても、手の届くところに常にあります。
そして
海底に沈むプラスチックのように永遠に溶けない気がします。(生きている限り)
台詞の少なさが際だっています。
かといってハートをエグるような鋭意なコトバも私は感じませんでした。
それよりも、厚い雲からもれる光や吹き抜ける風、波のざわめきが
メッセージを伝えているように私は受け取りました。
映像も、淡いモノトーン調というか決して
太陽サンサンではなく、どちらかというと暗い感じです。
メラビアンの法則の俗流解釈らしいですが
ヒトどうしのコミニュケーションにおいて、
言語情報(話の内容など) :7%
聴覚情報(声のトーンや話の早さなど):38%
視覚情報(見た目など) :55%
という有名な説がまかりとおっていますが、
まっさら俗流とは言えないのでは、と私的にはおもいます。
立て板に水のごとく流暢に話すヒトの中身が以外と心に留まっていなかったり、
ビジネスの場でも完璧なプレゼンが意外と響かなかったりと、身辺にこういう例は少なくありません。
それよりも視線とか、間(ま)というのでしょうか、
文章でいう行間ですね相手の五臓六腑に沈めるような話し方のする、
見た目目立たないですが結果的に尖るヒトいませんか。
この映画、まさにこういう映画だとおもいます。
ヒトが話し終わらないウチに自分のコトバを被せてくるヒト
(特に歳くっくると多いなあ~)にとってはこの間(ま)を学べる映画だと感じます。
自戒の念を込めて。
そういえば.......
ペットってコトバは持たないのに存在大きいですね。