くだらなかった「そいつ」
「そいつ」は期待を裏切った。2時間30分余りの上映時間は長い、回想シーン多過ぎ。で、話が大きくなってもはやファンタジーになっていた。質の悪い脈略の薄い,ただ恐怖を抱かせようという意図だけのお伽話だ。上映時間が長かろうと集中していればどうってことない。ストーリーの中に入りこんでいるわけだから、面白いってことの裏返しだ。
寝た、滅多にないぞ、上映後1時間余りが経過した頃だろか、テンポの悪い展開に痺れを切らした睡魔くんが意識の隙間に潜り込み思考を停止させてしまい、コクリと前に船を漕いでしまった。こんなのこの数十年間なかったぞ!!!!!
映画『IT/イット THE END』本編映像(ジョージー編) 2019年11月1日(金)公開
ただまあ「そいつ」がくたばる瞬間の風体が介護施設施設でお世話になっている義父と重なった。この世のしがらみを全て捨て、人としての芯の部分だけになっている義父と被って見えた。それぞれ程度の差こそあれ、年老いていくということは子供に、赤ん坊に戻っていくってことなのかもしれない。
これからの超高齢化社会をおもうと………「そいつ」よりそっちの方がずっと恐怖なのだ。