場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

脳内枯渇への対策は,読書とイレギュラーな奴と会うこと。

ここのところ、以前ほどアイデアが出なくなった……ネタの引き出しは、カラに近い。こんなことは、これまで経験したことがない。ピンチは何度かあったが、スルメをねぶるように、脳内を漁っていたらなんとか絞り出せた。ところが今回だけは枯渇している。頭を振ればカラカラ音がする、マズイ。

 

原因は明らか、読書不足だ。間違いない。それと魅力的な人と会って話していない。器の幅を広げるには、体験、読書、(魅力ある)人との会話のキャッチボール、この3つだろう。自らの体験だけだと、時間も費用も著しく限度がある。いつの時代にも追体験できるのが読書だ。

 

まず読書

ついこの前も本を100冊ほどBOOKOFFへ持ち込んだ。手持ちも不足している。何かないかと手をいれゴソゴソしていると手応えのあるハードカバーが手に触れた。

トーマス・セドラチェック「善と悪の経済学」かなり骨太の一冊だ。古代では労働は楽しみだった。だがあの人がパンドラの箱を開けてしまった。箱から飛び出したモノの一つにあったのが「欲」だ。持てば持つほど欲しくなる。もっと美しくなりたくなる。満たされるということが無くなる。かくして労働は楽しみではなくなった、か。なるほど。

 

善と悪の経済学

善と悪の経済学

 

 

これ、そういえば購入してすぐかかったが途中でやめたのだった。早速最初から目を通す。読むのは早い方だと思っている。前回途中で辞めたのは、そう消化できていなかったためだ。今回はけっこう入り込める。

 

人と会う。

 

ついている!!!!年1回とある仕事場でしか会わないトップたたまたま大阪に来られていた。トップと言っても言っちゃ悪いが、零細企業のオヤジだ。もうほぼ引退しかけている。年齢的にも確か65歳に近いのではなかったか。後を任せる奴が決まったのだろう。

 

 

俺はこんなことしている場合ではないのだ!!とそのオヤジは会うなり、わめいた。釣り場に行きたいのだと。仕事をしている場合ではないのだと。このオヤジは子供の頃からヘラブナ釣りを愛している。もう60年ほど一度も遠のいたことがない道楽を持っている、ってなんと幸せなことだろう。引退したらもう悠々自適だから好きなだけできるのだから、仕事できるときにしておいた方がいいではないですか、どうせもう毎日が日曜日も目の前なのだから、と諭すようになだめてみた。それはそうだが、この瞬間にしたいのだ、釣り糸を垂れたいのだ、とまくし立てる。

 

聞けばそう裕福ではないようだ。(笑)小さい会社だから資金繰りに苦労したのだろう。そう蓄えている余裕はなかったようだ。そういえばクルマも「え?これ?」といった大衆車の中古だった。

 

でも贅沢しないから、質素暮らしが当たり前、で、釣りができればもういい。あとは図書館で本借りて読むことができれば幸せ。幸せのカタチは人それぞれ、ドイツの高級車を手に入れてもまた次が欲しくなる人もいる。

 

そして初めて聞く話。ヘラブナ釣りって、年寄り臭いモノだと思っていた。とんでもない、ヘラブナゲンゴロウブナ)って針にかかった瞬間、逃げるスピード野鯉の倍とか!!!! 

が!が!が!が!がっんと手元に来る、これで病みつきになる。でも、大きくて30cmぐらいなんでしょ?

いや、俺の狙っているのはその倍!! 60cm!!!45cmクラスは普通に釣れる。

 

逃げるのが鯉の倍早いのか、すさまじパワーだ。このオヤジに会わないと聞けなかった話だ。なるほど、未知の話を聞くのは面白い。もっと人に会おう。いつもと異なる人でないとダメだけど。

 

しかし、年に1度冬場の東京の仕事場でしか会わないと決まっているオヤジと初夏の大阪で出くわすとは..........黒子さまの計らいだろうか。ありがとうございます!!^^v