場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

心の中に陽だまりはなかったのか?

*閲覧注意!! 画像はありませんが、脳内妄想される方はご注意ください。

 

幕が降りるように目の前を遮断機が閉じました。アポの時間には十分間に合うのでのんびり構えていました。どんな時も練習!!と規則的に鳴る踏切の警報音のウラを左足で取ります。3月20日13時20分ぐらいだったでしょうか。フロントガラス越しには3月らしさの微塵もない重い鉛色の雲しか見えません。寒冷前線の影響で春らしくない薄ら寒い日が続きます。ここは阪急京都線富田駅前、そういえば地上駅って昔ほど見なくなったなあ。遮断機に付帯している電光ボードの矢印は京都方面からの大阪に向かって指し示しています。長いなあ~ここひょっとして開かずの踏切か!!!ウラを取るハズが微妙にズレてきました。しかし長い!!まだか?見るともなしにバックミラーを除くと後ろはタクシーで運転手とお客が何やら会話を交わしているようです。

 

えええ?長すぎ!!!!列車が通り過ぎない!!!何これ?横で停まっていたバイクのお兄ちゃんが遮断機の方をにらみつけながらUターンをしていきました。サイドミラーに視線を写すとすでにクルマが数珠つなぎ状態です。ええええええ?とっくに7分以上が経過しています。リズムトレーニングをしている場合ではありません。ちょっとおかしくない???亀が甲羅から首を伸ばすように、タクシーの運ちゃんが窓から身を乗り出します。オイオイ、列車の異常だな、こりゃ!!!すでに10分になろうかとしています。すでに警報機の音が神経を逆撫でするかのように耳に響きます。狭いがハンドルを何回も着ればUターンは可能でしょう。アポ時間には大丈夫….ともいえなくなってきました。よしUターン!


その時4~5名の駅員がホームを飛び降り駆け寄ってきました。ビニール手袋をはめた手で持ってきた大きなビニール袋を広げその上にバケツにようなモノを置いています。他の駅員は視差しながら線路の沿って10m前後を行ったりきたり。物体らしきモノ(茶色くみえた)を拾った駅員がバケツに駆け寄りかがんでは入れていきます。遮断機の周辺に集まってきた人たちがザワつきます。


オイオイオイオイオイ!!!!!!! ♯阪急富田駅で検索
「阪急富田駅、えええ!今ホームから人が飛び込んだ!!」
「轢かれる音がヤバい!!!」
「人身事故、しばらく動かない!!またか!」

遮断機が降りる前に通過した列車で事故があった模様です。

10回ほどハンドルを切りなんとかUターン。連なるクルマの列を脇目に大まわりして目的地に
向かいます。けたたましくサイレンが鳴り消防車、パトカーがすっ飛んでいきます。回り道しても踏切りが開かないため大渋滞。途中で顧客に遅れる連絡を入れる。内容を告げると受話器を持った女性スタッフが固まるの気配がしました。一旦市街を抜け隣街から回り込むようにして顧客へ20分遅れで到着。


どういう理由で自らの意志で人生の幕を下ろしたのか。どういう人か知らないけれど心の中に陽だまりはなかったのでしょうか。今朝出かける前、来月半ばに第一子が生まれる若いスタッフと話しをしてきたばかりです。来るべき命と自ら閉じる命。誰もが望まれてこの世に生を受けたハズ。いたたまれない気持ちで心もこの日の空のように鉛色に染まりそうな1日でした。

 

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やっと春ですね