場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。昨年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

モノから自由になれるのか

4月に入って休みがありません。毎年この時期通例となっている展示会が連発しているためです。三菱重工が客船製造部門から手を引くことが影響し、ここ長崎の造船業には暗闇が忍び寄って来ているようです。毎年弊社のブースで話し込んでくれる方々も今年は、視線をくれるだけで足早に立ち去ります。私どもはそう依存していないので、別の漁場に網を張ればいいだけですが。何事も分散です。

 

情報交換の場と称する夜の懇親会を一次会のみで上手くかわしました。建前が大手をふってまかり通ります。情報交換って?あんな場で誰も本音をバラすわけないのに。実入りが制約されるなら、出て行くモノもブレーキをかけるのが庶民の選択です。この地区、夜の消費もしばらくはこれまで通りにはいかないかも、です。私にとって避けるべきは、時間の浪費です。そんな中、そっとホテルに戻りページを開いたのがこの本です。NHKで放映されていた同名番組の書籍版です。惹きこまれて一気読みしました。

 

 

欲望の資本主義

欲望の資本主義

 

 

トップランナー三氏それぞれの主張にページをめくる手が滞るコトはなかったです。特に異端の経済思想家セドラチェック氏、いやはや、読ませる。読ませる。なるほどヒトの“欲望は満たされない”のですね。以前にも書きましたが、私が出会った経済自由人の紳士、アーリーリタイヤされ憧れのパラダイスを手に入れたのもつかの間、再び戦場に戻られました。人は楽園にいると、そこから出たくなる宿命にあるみたいですね。すでにアダムとイヴの物語として旧約聖書に綴られています。追放されたのは、りんごを“消費”してしまったから。根源にあるのは欲望。そして神は呪いをかけました、イヴには「需要」アダムには「供給」という呪いを。敬虔なカトリック信者だった元上司がよく、人の世のことは全て聖書に書かれているんだよ、と言っていたのを思い出しました。

 

様々な学問分野を渉猟した氏が繰り出す縦横無尽なレトリックが、私の価値観を一度相対化してくれました。次は世界15ヶ国語に翻訳されたベストセラー『善と悪の経済学』も読んでみないと。なんとこの本、氏の母国チェコ語版はページがマイナスから始まっているみたいです。え!マイナスから…マイナス308ページから遡りラストがゼロページ! なんたる遊びゴコロ! でしょう。商業出版史上初ではないでしょうか。

 

さあ、明日は2週間ぶりの休み、今日もう1日労働頑張ります! いやいや、適当に流します、次の成長には停滞も必要なんです。