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場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。昨年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

こういう自販機副業もあり

まだドリップコーヒーが安価にコンビニで飲める前の話です。私が名古屋営業所勤務の頃ですので7年ほど前でしょうか。三重県四日市市の顧客で懇意にしているT社社長の話です。

 

ひょんなことから副業の話になりました。(経営者自らなぜこういう話になったのか経緯は覚えて今いませんが、今から思うに私に聞いて欲しかったゆえの誘導だった気がします。)
「うちの駐車場入り口の自販機あるでしょ、アレ、実は極めて有能なお小遣い製造マシーンでね、月1回ウチの食堂でやる食事会の原資を稼いでくれているんよ、一度招待するからおいで、第3土曜だから、アッ、アルコール入るから、近鉄四日市駅からバスでね、あっそうそう、余計な気遣いは一切不要、ホントに手ぶらでいいから…….」
『小遣い製造マシーン?』
よくわかりませんでしたが、まあ、お呼ばれということです。差し入れ不要とのことでしたが、顧客でもありますし、ホントの手ぶらでもでもいいのか、色々考えましたが、そのトップの性格を考慮し、言われる通りにしました。


このT社は、全社員で20人余りの家族的な下請け企業です。第3土曜日は基本午前中までの業務で経営者を含む有志が、昼食時交代でまかないを作る食事会を催しています。NHKの『サラメシ』にたまに登場する企業のような感じです。私がお招きいただいたその日は、私を除くと18名の参加でした。私が昼前に到着すると、甘い煮物のような匂いが玄関に漂っており、生命としての食欲が大いに刺激されました。そのまま2Fの普段はフリースペースとして使われている部屋に通されました。数度製品講習会として使ったことのあるスペースには、普段では見られないエプロン姿の幹部社員さんたちが、最後の盛り付けに立ち振る舞っているところでした。ちょうど今頃の季節だったのでタケノコと魚の煮物をメインに焼き魚からカニサラダ、かぼちゃの煮物、自家製とおぼしきハンバーグ、それと三重県の名物、伊勢うどん!!等が綺麗に並べられていました。いやはや見事なものです。料理の中心を担っているのは社長の奥様です。その月の料理担当は、緊急の業務以外は朝から仕込みにつくという、なんとも優雅な社風です。

 

アルコールの類は、各自持ち込むとして、食材にどれくらいかかるか。またその原資を自販機が毎月どれくらい稼いでいるのか推測し、社長にぶつけてみました。
食材一人分@2,000円✖️20人  40,000円 と推測


正解は、なんともっと⇧で月60,000~65,000円とのことでした。これは電気代を差し引き、仕入れも引いた純利益です。製品の入れ替え&空き缶の持ち帰りは当然業者任せとのことすべきことは、まあ、自販機の前の掃除程度とのことでした。
私、相場はわかりませんがこれ、純粋な取り分とするとかなりいい方ではないでしょうか。


理由がありました。
①この地域は、準工業地帯で居住者は少ない。よって近くにコンビニがない。
②メイン通りから2本中に入り込んでいる割には、道が広い。トラックが余裕で駐車できる。
③その通りの奥が袋小路になっており、そこが大手運送会社のセンターになっている。
④どうもその運送会社に泥棒が入り、自販機が荒らされた。それぐらいで済んだからよかったものの、お客様からの預かり品に何かあった場合、たとえ保険に入っていようとも失う信用が大きすぎる、とのこと敷地内の自販機は全て返してしまった。
⑤それを知ったT社社長が、利益は薄くともインパクトを持たせたいとのこと、扱い商品を全て100円均一製品に絞った。

 

上記要因がそれぞれ絡み合った結果、運送会社のドライバーが配達に出発する際、表通りの出るまでにT社の前にトラックを止めドリンクを手に入れ、それから走り出すということらしいのです。夏場などは、2本購入し、自分のボトルに詰め込む人も少なくないとか。100円玉1枚、または2枚で済む、という手間の簡素化の効き目は大きいとのことでした。

 

ついこの前、久々にこの社長とTELにて話す機会がありました。話している途中で例の自販機のことを思い出し、それとなく伺ってみたところ運送会社は2年ほど前に事務所内にコーヒーのレンタルサーバーを数台設置、社員もディスカウントで好みのドリンクをまとめ買いするようになり、売り上げは50%~60%ダウンと目も当てられないよ、とのことでしたがゼロではないのでヨシとするかとのことでした。いつまでも現状が続くことは絶対ナイ、だから常に次のために心はアイドリング状態を保つとさすが経営者らしいことを述べられました。もっともそれは本業も同じとか。

 

街を走っていたりする時も絶えず、例えばコインランドリー業に適したゾーンはないかとか気にしながらハンドルを握っているとのこと、人の目には触れないくともビジネスとして運営できる場所があるとのことでした。

私も、そういう視点を持つと通い慣れた道も目的を持って自転車のペダルを漕ぐようになりました。

この社長、この手の副業で月50万揚げれれば、ワシはそっちに専念したい、とのことです。

『でも社長の性格だと、副業を本業にした場合また別の副業を物色しそうですね』と返すと、笑っておられました。

 

💫後日談💫
T社に営業に来たグリコの置き菓子の営業マンに、例の運送会社を紹介したところ早速訪問し、今は結構な売り上げにつながっているらしいとのことです。紹介のマージンなどは貰えなかったらしいですが、廻り周ってまたいい話が来そうな勢いです。独り占めせず、“廻す”、これも極意かもしれません。

 

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