場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。昨年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

小説がある幸せ

 

桐野夏生氏の小説にどっぷりです。すき間時間を見つけてはページを追っています。

 

これほど特定の作家に夢中になったのは7~8年前の伊集院静氏にハマっ以来でしょうか。もっとも以前から私の廻りの“本読み”の間では、桐野ワールドという言葉が飛び交っておりました。聞こえてくる噂では、作品によってはエグい、人間心理の盲点突きまくりといった評価が多数を占めていました。こりゃ~自分にもそのうち来るな...とおもいながら2~3年そしてついにこの9月からどっぷりと首まで浸かっています。

まだ4冊ほどしか読んでいませんが、人間の業をあぶりだす手法、時折みせる濡れ場の表現等に魂ごともっていかれることもしばしばです。


そこで自問してしまいました...“私は小説になにを求めているのだろ....”と


☆小説に何を求めているのか

①異なる生活を垣間見たい     

そっと別の扉を開け他の部屋を覗いてみたい。例えば同じ居住空間としてのマンションで間取りは同じでも屋内はそれぞれの世界が拡がっている、他の部屋を視てみたい。

 

②異なる性を味わってみたい                          (男の場合)物語の主人公が女性であるなら、その視点を疑似体験することができる。

 

③異なる時代に身を置いてみたい                         これはその物語の時代にワープできるという、いわば小説の真骨頂です。
              

④そこからの派生を楽しむ     

例えば、物語の舞台となった場所に興味をもち実際に訪れる、かつ現地ならではの食も楽しむ。ある場面の登場してきクルマ、小道具、映画、音楽、料理、洋服に興味を持つ、また語られていた歴史を調べてみる。またそこからSNSを駆使して興味を抱いたコミュなどを覗いてみる、とか。幹から伸びる枝葉はボーダレスです。

 

私の場合はざっくりとこんな感じでしょうか。

 

☆派生とは 

これが....楽しいのです。桐野夏夫氏著作のとっかかりで最初に読んだのは『ナニカアル』でした。

 

ナニカアル (新潮文庫)

ナニカアル (新潮文庫)

 

 


これは、戦時下における林芙美子の激しい生きざまを渾身の筆で描いた作品です。夫がありながら年下の男性と命を懸けた愛を貫いた林芙美子

 

恥ずかしながら、林芙美子は、日本史か国語のテストで明治~大正~昭和を生きたこの時代を代表する女性作家『放浪記』の作者は?的な質問でしか覚えていません。
それと故森光子さんの舞台でのでんぐり返しでしょうか。


確か国語の教科書の端に林芙美子の写真が載せられていた記憶があるのですが....あ、あれは与謝野晶子でした、この程度の認識です。

 

物語のラヴシーンから、妄想はとりとめもなく膨らみはじめ、その色っぽさを改めて確認してみたくなり、調べてみました。(昨今は本当に瞬時に調べられるので助かります)

 

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 wikipediaの画像より引用

 

 

う~ん、なんとも.....実際は立ち香るような色気があったのかも。

 

なに?父親が18歳で、母親が14歳の時の子供って......

 

『ナニカアル』を読み進めていると同時代の作家で窪川稲子という女性が登場します。このお方、物語内ではとてつもない美貌であると描かれています。
文中にも書かれているのですが、この窪川稲子女史(のちの佐多稲子)は、なんと父親が18歳で、母親が14歳の時の子供らしいのです。
はあ、“母親が14歳の時の子供”ってソレ、まずくナイのでしょうか。1904年生まれらしいのでこの時代は、そう珍しいことでもなかったのでしょう。しかし14歳って...。


ここでまた妄想がさらに膨張いたします。子供ができる、ってどこかの鳥が運んでくるワケではありません。そういう行為をするからです。男にそういう行為を誘発させる
色気が女性の方に備わっていなければ、コトに及ばないのではないでしょうか。そこで佐多稲子氏の画像がみたくなりました。お母さんの写真は残っていなくても、稲子氏
にその片鱗はうかがえるハズです。母娘なのですから。この佐多稲子女史、1998年まで生きられたようです。ついこの前です。94歳!!調べると若いころの写真が出てきました。

 

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 wikipediaの画像より引用

 


う~ん、確かに美貌です。色っぽかったのでしょう.....お母さまもきっと男を惹きつけてやまない魅力を兼ね備えていたのでしょう。

 

そして派生~妄想はボーダーレス

ここでまた想うのです、色気とは、なんでしょう。見た目のキレイとは、また異なるような気がします。色香(この字がまた色っぽい)とは別なのではないでしょうか...。
これは、私にとっては永遠のテーマです。


今回は、派生が派生を生みまとまらなくなってきました。でもこれが小説を読む楽しみではないでしょうか。

今、読んでいるのは『残虐記』これがまた......。秋の夜長は、健康的な妄想で楽しみたいモノです。