場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

喰えないヤツほど愛おしい。

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 だれが名づけたのかクワズイモ 聞いたまま漢字にあてはめて書くと『食わず芋』 毒性があるみたいで食べることがででません、そのままです。
3年前100均で(たぶん台所廻りの小物だとおもいます)ついでに購入しました。たまに湿らす程度でほぼほったらかしです。それもわざわざコイツのために水でなく、ポットに残って冷めた捨て水とかです。

 

 カテゴリー的には観葉植物ですが、かまわず事務所の外に放置です。弊社の事務所は通りに面したビルの1Fです。夜中に酔っ払いに器ごと蹴飛ばされているかもしれません。散歩の犬に小便をひっかけられているかもしれません。でもコイツは生きぬいています。


そんなアイツが無性に愛おしくなったのが、昨年の入院中でした。
薬が引き起こす軽い幻覚のなかで、『あいつ...元気かな...』
ちょうど1年前です。春本番、絶好の季節です。スタッフにすかさずメールしました。
『あの植物(名前忘れていました)外にあるアレ、ダメになっていませんか』しばらくして、返信がありました。
【大丈夫です!先週までは枯れたような感じでしたが、今は新しい葉が出てきました】


 それ以来事務所に連絡するときは、必ずアイツの様子を聞くようになっていました。

器を少し大きなモノに代えた以外は、ロクにかまってやってないのに、その場所でただたくましく生きているだけ。
命の瀬戸際をみた私は、どんな言葉より励まされました。そこで生きているだけ。
自分の与えられた環境のみで、しっかり根を張り生きている。なんの不満も表さずに。

 

そして、今日2016年4月26日 退院後309日目。

私は元気に仕事が出来るようになりました。
あいかわらずアイツは、事務所の外に放置したままです。でも、気持ちをこめて話しかけながら水をやるようになりました。
名前はクワズイモ 永遠に食えないヤツですが、今は私にとっては最高の相棒です。