場外乱闘、もあり。

50代中小企業崖っぷちのオヤジです。2015年体調を崩し長期入院。カラダもギリギリ。土俵際、俵に足の親指1本からの逆転を目指します!!

長寿と唾液

五木寛之著『親鸞』(全6冊)を読み終えました。詳しいプレビューは数ある書評に譲りますが、個人的に印象に残った,これからの日常に活かせそうなことを記してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親鸞 完結篇(上) (講談社文庫)

親鸞 完結篇(上) (講談社文庫)

 

 

 

 


まず小説なので史実に基づく親鸞の一生を脚色して展開しているのですが、とにかく親鸞を取り巻く登場人物が面白い。一見中央の権力からほど遠い社会の底辺にうごめく身分的には最下層またはそれに近い人々のエナジーが元になり世の中を動かしているということ。それは現代社会よりもこの時代の方が遥かに強い推進力を秘めています。根底にはこの時代の貧しさということが挙げられます。何もかも満たされている昨今、こういう地下にうごめくマグマのような秘めたる民衆のパワーは明らかに衰弱しているのではないでしょうか。(骨抜きにされているとも...)


それと親鸞という人物なんとこの時代(鎌倉時代初期~中期)に90歳の長寿を全うしています。
鎌倉時代です!!レントゲンありません、抗生物質ありません、CTありません、健康診断あるわけないです…その時代に90歳!!! 気になったので超メジャー級高僧3人の寿命を調べてみました。

鑑真   688年~763年   75歳
法然   1133年~1212年  79歳
親鸞   1173年~1263 年  90歳


平安時代の平均寿命が30代という調査が出ています。その他省きますが歴史上の高僧は長寿が多いです。中には108歳という僧侶も記録に残っているそうです。これは何を意味するか?

おびただしく唱えられる読経が主たる要因ではないでしょうか。
腹式呼吸で腹から声を出し、舌を動かし唾液を激しく分泌させる。現在でも伴侶に先立たれた後,長生きされるのは圧倒的に女性です。^^;私の周囲でも同性のお仲間と歌舞伎鑑賞、海外絵画鑑賞旅、フラダンスと遊びまくっておられるプレミアムエイジの女性がおられます。旅の感想など伺うと半日ほど喋りたおす勢いです。


この週末福岡を離れます。帰宅しても5年間の単身赴任生活で私の居場所はほとんどないのが同然と腹をくくっています。妻と娘2人に口で負けないよう奮闘したいとおもっています。もちろん主たる目的は唾液の分泌です。黙りこくっていてはいけません。^^v

元輸入CDバイヤーがタイ古式マッサージ店オーナーへ

『私、独りなのでなんとかなるものですよ~いろんな経費の支払い後、結局月のお給料1万円なんてこともありますが….』 アッコさんはそう言いながら歌舞伎役者のように豪快に笑い飛ばしました。ああ、この笑い方こそアッコさん、3年半ぶりの再会ですが一気にキョリが縮まりました。以前記事にした元輸入CDバイヤーのアッコさんと3年ぶりに再会しました。

 

joegai.hatenablog.com

 

3年半という長いようで短い時間に彼女は………なんと経営者に!!なっていました。本場タイにて習得されたタイ古式マッサージの技術を武器に自分の店をオープン!!!!!されていました!!スタッフ兼雑用係兼社長、つまりアッコさん独りですが、れっきとした一国一城の主です。

 

それだけではありません!! 結婚&出産!! なんと人妻になり、母親となっていたのです!!
恐るべしこの変化!追い風、一気にキタ~のですね(^^;
まあ、当然ご主人の収入があるので食べていけるのでしょうけど…。

『少し熱が出ただけでも、保育園から呼び出しがあります。そのため予約を断らなければならないかもしれない時もあリます、ですのでお店再会したこと伝えているのはお客様の半分です』出産してからの半年間お店はお休みされていたようです。そう言いながらアッコさんは棚に収まっている顧客名簿に目をやりました。隙間時間を生かし簿記の3級をも取ったとのこと。

決して口にはしませんが、何もかも順調にいくわけがありません、業界内での嫌がらせでこそっり涙したこともあるみたいです。そんなアッコさんでも不思議なことにピンチでも誰か助けくれる人が現れたり、お客様が新たにお客さんを紹介してくれたり、やはり彼女の人徳のなせる技なのでしょうか。棚に収まったぶ厚い顧客名簿がそれを証明していました。

 

本人は口にしませんが、以前の職業で身についた身になるものか否かを峻別する臭覚が役立っているような気がしました。

 

今回当地を去るにあたり最初に知り合ったアッコさんと、再会できて非常に感慨深いモノがありました。人生は短いです、限られた時間で淡々と自分の理想を追求する彼女を見ているとポジティブな機運が湧き上がってくるのを感じました。

本日も業務引き継ぎのため大阪に来ている私にSNSにてアッコさんから連絡がありました。
『子供が卵アレルギーと判明し、下痢が止まらないので保育園お休みしました。。。』
長いようで短い人生、まあ、いろいろあります。(^^;

 

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知りたいのはN社長のビジネス脳です

業務引き継ぎのため、大阪本社に出張しておりました。ボロ雑巾のようにクタクタです。勝手知った大阪のハズでしたが、丸5年間九州での生活が馴染みすぎたのでしょうか。人の多さと渋滞の酷さに神経がついていけません。それと….あの毒まんじゅうのような関西弁!!夕方には偏頭痛に襲われます。クルマの運転ですが阪神高速道路の複雑さ、合流時の恐怖!!かってはなんの不安もなく走っていたのに。自分でハンドルを握ったのは4日間でほんの2時間ほどなのにこのザマです。先が思いやられます。

 

古巣本社での担当地域は、大阪市内&京都市内一部がメインです。若いモンを育てるのが主たるミッションで顧客の担当はフォローのみだと思っていたのですが、上記ブロックの顧客も正規で担当せよ!との上からの指示です。こりゃ、相当ハードになりそうです。(~~; まあ特上顧客を任されたのでやりがいはあるのですが。

 

嫌な予感もします。もう、 本社に戻れば芝刈り⛳️はしないで済むだろうとほくそ笑んでいたのですが、この手のトップクラスはおしなべて芝刈り⛳️は大好きなハズ。誘われたらどうするか??
どうお断りするか?それが果たして通じるのか?もう、丸1日を費やす日本のGOLFは勘弁して欲しいものです。と、言いつつもこの手の方々のそばにいると、通常のビジネスタイムの範疇では耳にすることができない面白いネタが聞けるということを過去の例から思い出しました。

 

特にN社長…内部留保という言葉を知らない子供のように、利益は惜しみなくビジネスに投資しまくりです。常に逆張りで通してきた過去のアクションは80%いい方向に積み上がってきました。どういう本を読み、模範となる人物は誰なのか、どうやってメンタルを保っているのか…自家用車はなぜ国産ミドルクラスの中古!!なのか、まとわりついていろいろ探ってみたいことがあります。

 

しかし、一度メンバーになると。。。(TT)自分の時間という領域は守りたいし、お近づきになりたいし….全く悩みはつきません。なかなか中庸というふうにいかないのが、世の中だとあらためて痛感しました....どうなるのでしょうか...。

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大分県1泊2日リーズナブル紀行(いや、業務です)

昨日今日と最後の大分出張に出かけました。いや~大分の方々は情が深い、私が今月いっぱいで異動になることを本気で残念がってくれます。ありがたいです。

超特急で業務を済ませ『中津唐揚げ』で有名な県北の中津市へ。リーズナブルでどこに宿泊しても部屋模様が同じ(この安心感、おまけに中津店は駐車場代は無料)東横インにチェックイン。この時期の九州は18時なんてまだまだお日様が元気です。窓から差し込む初夏の日差しが眩しいです。そんな中バスタブに湯を張り、ひとっ風呂。これぞThe至福。

さっぱりした後は、大分県を担当するお得先のS氏と待ち合わせホテルからちんたら歩きで3分の『二十八萬石』へ。一度記事にしたあのお店です。

 

joegai.hatenablog.com

 

シャッター通りと化した典型的な地方駅前のアーケード街ですが、1軒だけ人の出入りが絶えない居酒屋があります。誘蛾灯に誘われる昆虫のように地元の人々がドヤッと集います。秘伝のポテサラを筆頭に湯豆腐~鳥モモ揚げ~焼き鳥5~6本~ししゃも~げそ焼き~後は忘れました…(^^; アルコールは2人でビール大ビン3本…(風呂上がりはビンビールです!!)で一人あたり2,000円ちょうど。もちろん税込です。居酒屋なのに22時閉店。田舎なので。でもここ地元の皆さまの聖地みたいです。

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(オヤジたちの夜は、このポテサラから始まる...)

 

そして本日は別府へ。もちろん地元の方々の憩いの場、公衆温泉へ。今回は10号線沿いの『日の出温泉』へ。わかりやすい名前です。入湯代なんと 100円!!!

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昼前の時間....番台は無人です。お金を投入する箱があるだけです。まるでお賽銭箱。

シンプルすぎる湯船。でもこれでいいのですね、地元の人のとって温泉なんぞ日常の一部に過ぎないのですから。

 

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貴重品入れるロッカーなんてあるのかな?という心配はご無用です。脱衣所と浴室が一体です。^^;湯船に浸かりながら自分の着替えを置いた棚が丸見えです。近所の人が小銭しか持ってこないのでこれで十分なのでしょう。女湯側から小さな子供さん連れのお母さんとご近所のおばあさんらしき方々のユルッとした会話が聞こえてきます。時刻は午前11時。

日の出温泉

大分県別府市浜町22−10

0977-23-6780    

営業時間:6:30~12:00 14:30~深夜0:00  駐車場 無料:5台くらい

入浴料 100円

回数券 20枚 1400円

洗髪  1回 40円

洗髪回数券 20枚  700円

 

 昨夜S氏が別れ際にボソっとつぶやきました『大分市内にも串カツが絶妙なお店があるのです、もちろん私の行くところですから、ウソ!というほど安いのです…』やはり大分は、1泊2日では足らなすぎます。

 

福岡に5年住んだ奈良県人の私が言われるとイラっとする関西弁

福岡での生活も残り1ヶ月を切りました。不思議なもので、これまで感じたことのない去りがたい感情が外気温の上昇と比例するかのように高まって来ています。同時に業務上の引き継ぎで大阪のスタッフとの打ち合わせも多くなって来ました。営業畑の人間なら関西弁でもそうベタベタではないのですが、製造部つまり工場の現場関係に従事するスタッフの中には、ヒドイ者がおります。お客と接していないとこうなるのでしょうか。まあ、個人の資質なのでしょう。年齢とともにじんわりこなれてきた私でも言われると瞬間的に血圧が上昇ベクトルを指し示す言葉があります。

以下思いつくままに列挙して見ます。


⭐️『で、何がいりまんのん?』
  
   メールに発注書添付しているだろう、見ろよ!💢

 

⭐️『何してますのん?』

   ほっとけよ!💢


⭐️『ウソやないです、ホンマですやん!!』

  そのイントネーションそのものがウソくさいし..💢

 

⭐️『なんでっか、大将!!』

  私は大将ではナイ!💢

 

⭐️『さっさと手配したらよろしいやん』

  お前にいわれたくナイ!!💢

 

以上本日の会話から抜粋して見ました。ベタッベタです。


相手は同期入社なのでまあ親しさを出そうとしているのでしょうが。なってないというか、なんというか……悲しくなってきます。

はんなりした柔らかい谷崎潤一郎細雪』に出てくるような上方言葉はすでに絶滅して久しいようです。ますます福岡から離れがたくなってきます。女性の博多弁が聞けなくなるかと思うと寂寥感で溢れそうです。

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単身赴任で得られる財産

丸5年間お世話になった福岡に別れを告げる時がやってきました。1ヶ月後に本社のある大阪への異動が言い渡されました。私の勤め先では、だいたい営業系スタッフは在籍中1度は他地域への赴任を余儀なくされます。まあ中には例外的に何十年も同じ地で異動体験ナシいう社員もおりますが。それに比べると私は、東京、名古屋、福岡と異動は多い方です。これをOK!と見るか不服とするか、ここに本人の価値観、人生観の相違が現れます。私は….いい体験をさせてもらったと強く思っています。

今回は初の単身赴任でした。そこでこの5年間の単身生活で感じたナマの意見を記してみたいと思います。

 

メリット
⭐️とにかく自由な時間がたらふくあります。何かに没頭するにはこれ以上の環境はありません。
⭐️ビジネス&プライベート共に新たな人脈が構築できる。
⭐️視野が広がる。旅行で訪れた時の表情はあくまで表向き、居を構えて初めて当地の素の顔が見えてきます。
⭐️自宅にいる家族にとっては長期休暇時に(赴任地の住まいが)ちょっとした別荘になる。

 

デメリット
★ライフスタイルによっては、家庭が崩壊します。(双方の異性問題)
★自炊できないと肉体が蝕まれていきます。
★子供の成長期と被ると、その過程を見守ることができない。


あとデメリットとして、二重生活となるため経済的に損出が出ると世間では言われておりますが、ライフスタイルの違いでしょうか、私はそういう想いを抱いたことはありません、それは妻も同意見です。

3つめの★ですが、長女が大学〜社会人、次女が高校生〜大学生という間の5年でしたので悔いはそうありません。これが小学生〜高校生ぐらいの期間ならツライですが。

 

それよりも5年間分の単身赴任手当(月/5万円うち3万円貯金 年36万x5年=180万)
うち 100万ほどは本当に欲しいモノ&自宅への投資、その他体験という血肉に消費しました。でも80万ほどは手元に残る結果となりました。


未知だった土地(しかも実際に住んだ場所は博多駅前の一等地)に会社の経費で暮らすことができ、『いつでも戻っておいで…』と言ってくれる人たちと出逢えたこと、それが何よりの財産です。

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